J005311
PFFアワード2022グランプリ受賞作品『J005311』野村一瑛、河野宏紀
		監督・脚本・編集:河野宏紀
		撮影:さのひかる/録音:榊 祐人/整音:榊 祐人、河野宏紀/衣装:河野宏紀、野村一瑛   撮影協力:ROCKY、和田裕子、谷口巳恵英語字幕:蔭山歩美/字幕チェック:Janelle Bowditch/英語字幕データ制作:廣田孝 製作:PFF、キングレコード/配給:太秦/©2022『J005311』製作委員会/映倫:G-123858
		【2022年/日本/カラー/DCP/90分】 どこいきゃいいんだよ 絶望の淵で彷徨う ふたつの魂―。静かなる衝突が生んだ、切望の物語。 どこいきゃいいんだよ 絶望の淵で彷徨う ふたつの魂―。静かなる衝突が生んだ、切望の物語。 bg bg
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4月22日(土)より、ユーロスペースほか全国順次公開

最新情報
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TRAILER
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INTRODUCTION
INTRODUCTION

第44回ぴあフィルムフェスティバルで満場一致のグランプリ受賞作品!

暗闇で彷徨う ふたつの魂が生んだ、切望の物語。

神崎演じる新人俳優・野村⼀瑛と、今回初監督に挑みながら山本を演じた河野宏紀の限られたセリフと声にならない掛け合いがスクリーンにいっぱいに共鳴する。生きづらさを抱えた己を投影し作り上げた本作は、居場所を見つけられず彷徨い、世間に取り残された孤独感を痛々しく描き切り、第44回ぴあフィルムフェスティバルで満場一致のグランプリを受賞した。その後、開催された東京国際映画祭でも上映され、大きな話題を呼んだ本作がいよいよ劇場公開となる。
タイトルの『J005311』は、光ることなく浮遊していた二つの星が、奇跡とも呼ばれる確率で衝突し、再び輝き出した星をもとに名づけられた。

STORY
STORY

神崎(野村一瑛)は何か思い詰めた表情で、街へ出かける。タクシーが捕まらず、背中を丸め道端に座り込んでいると車道越しにひったくり現場を目撃。一心不乱に走り出した神崎は、ひったくりをしていた山本(河野宏紀)に声をかけ、100万円を渡す代わりにある場所へ送ってほしいと依頼する。山本は不信に思いつつも渋々承諾し、二人の奇妙なドライブが始まった。気まずく重い空気が漂う中、孤独な⼆⼈が共に過ごす歪な時間。この旅路の行きつく先は―。

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STAFF
STAFF

河野宏紀(こうのひろき
野村⼀瑛(のむらかずあき)

河野宏紀(こうのひろき
河野宏紀(こうのひろき

監督・出演・脚本・編集・整音

1996年1⽉22⽇⽣まれ。横浜市出⾝。19歳の頃に俳優を志し、俳優養成所で演技を学ぶ。主な出演作に、『スペシャルアクターズ』(19/上⽥慎⼀郎監督)、『望み』(20/堤幸彦監督)、『由宇⼦の天秤』(21/春本雄⼆郎監督)など。全て独学で作り上げた初監督作品となる。

COMMENT

人は誰しも本当の意味でひとりぼっちで、孤独なんだと思います。僕も毎日そう思って生きてきました。そんな人生の中で誰か寄り添ってくれる人が現れる時がくるのなら、本当はそれだけでいいんだと思います。生きていく中で、何が大切か、何が大切でないのか。日々、間違いを犯す事もあるけれど、汗をかき、歩き続けることに眼差しをおきたい。大切な友人たちと作り上げたこの映画は、これからの僕の人生にとって間違いなく、希望になりました。

河野宏紀(こうのひろき
野村⼀瑛(のむらかずあき)

野村⼀瑛(のむらかずあき
野村⼀瑛(のむらかずあき

出演

1995年⽣まれ。東京都出⾝。桜美林⼤学芸術⽂化学群演劇専修卒。表現するという事に強い関⼼を抱き、19 歳で俳優を志し俳優養成所に通い始める。卒業後は映画を中⼼に、舞台、ミュージックビデオなどにも参加する。制作も担いながら初主演を務めた本作では、カナザワ映画祭2022 にて期待の新⼈俳優賞を受賞した。

COMMENT

撮影当時の河野は狂っていた。恐らく全世界の人達が敵になっても彼はこの映画を作るのを辞めなかったと思う。撮影後『J005311』を初めて観た時、人生を捨ててでもこの作品を作りたいという河野の意志がはっきりと作品に出ており僕は安心しました。この作品は河野の20代の証明となる作品になったと思います。無駄な装飾を極端に嫌い、頑固に雪道であろうと天秤を揺らしながら歩き、その導線の先には優しさがある不思議な映画です。そして河野という人間もそういう人間だと僕は思います。

さのひかる
さのひかる

撮影

1995年⽣まれ。神奈川県出⾝。映像の専⾨学校を卒業後、MV監督のアシスタント経験を積み、現在はフリーでMVやライブ映像などを中⼼に様々な映像を作っている。今回の『J005311』で初めて映画撮影を務めた。

COMMENT

普段から、全力で挑むことがカッコ悪い、ダサい、みたいな風潮を気にして、どこかストップをかけながら過ごしていたのですが、2人と話しているとそんなこと気にせずに全力でいられるのがとても心地よかったですし、これでいいんだなと思わせてくれて本当に感謝しています。初めてロケハンに行った日にファミレスで会議したとき「ここからでっかい未来が生まれるんじゃないかな」と思いながら2人を眺めたのを思い出します。

榊祐⼈(さかきゆうと)
榊祐⼈(さかきゆうと)

録⾳・整音

1984年生まれ。東京都出身。大学時代、授業でシナリオの書き方を学んだ事から映画への興味を持つ。大学卒業後、映画美学校フィクションコースへ入学。自身が幼少期から過ごした多摩ニュータウンを舞台に、長編映画『たぬきがいた』(14)を制作・劇場公開。河野と出会うきっかけともなった『10年後の君へ』(21)は第19回うえだ城下町映画祭自主制作映画コンテストでは大賞を受賞、第3回萩ibasho映画祭のグランプリを受賞した。2023年には、監督を務めた『さよならツインシネマ』が公開予定。

COMMENT

僕が参加したのは撮影の4日間のみ、です。完成した作品をはじめて観た時、普段は寡黙で多くを語らぬ河野宏紀が、こんなに熱い映画を作るなんて…と素直に感動しました。「上っ面な言葉」に頼らない、男と男の生身の衝動のようなものを、作品から感じました。これ1本でお終いではなく、河野君にはコンスタントに作品を作って欲しいと思います。